NEDO先導研究プログラム/エネルギー・環境新技術先導研究プログラム/農山漁村地域のRE100に資するVEMSの開発
プロジェクト概要
農山漁村においてカーボンニュートラルを達成すると共に、一次産業の活性化を図ることを目的とした農山漁村向けエネルギーマネジメントシステム(Village Energy Management System: VEMS)を農研機構、三菱電機等と共に行っています。
VEMSは、エネルギー供給領域全体を対象とするA-EMS、供給エリア内の個々の需要家を対象とするL-EMSの2階層で構成され、末端に制御装置(CNT)が配置される構成とした。2階層制御方式における各構成要素の役割は以下の通りとしました。
【A-EMS】
VEMS開発の目的の1つは、再生可能エネルギーの活用や省エネの促進による炭酸ガス発生量の削減による地球環境維持であり、燃料コストの最小化です。この実現方策として、各需要家間のエネルギーの相互融通があります。この為にA-EMSの制御の目的関数は、(環境負荷+エネルギーコスト)の最小化です。
【L-EMS】
VEMS開発のもう1つの目的は、各需要家(L-EPS)の収益を最大とする事で、これにより一次産業の活性化を目指す事です。
【A-EMSとL-EMSの協調制御】
地球環境維持と各需要家の収益最大は相反する制御になる事が予想され為に、A-EMSは両者の調整を採る協調制御を実施します。
【CNTの役割】
CNTは各機器でのエネルギーマネージメントを担当します。
実施体制
- 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)
- 国立研究開発法人産業技術総合研究所
- 学校法人慶應義塾
- 学校法人早稲田大学
- 国立大学法人東京大学
- 国立大学法人京都大学
- 三菱電機株式会社
- 千葉エコ・エネルギー株式会社
- ジオシステム株式会社
- ホルトプラン合同会社
- 一般社団法人日本有機資源協会
プロジェクト期間
2021年度から2022年度